聖書の福音をあらゆる角度からお伝えるする月刊小冊子で、ご希望の方に毎月無料でお送りしております。
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なお、電子書籍版についてはこちらで閲覧可能です。(2026年3月まで閲覧できます。)
目次
○出会いと別れ、新しい始まり
3月は卒業などお別れの多いシーズンです。お別れの感傷に浸る間もなく4月には新たな出会いがありますが、環境が変わることへの不安は、誰しもが抱くものです。しかし、もし今よりもっと良いことや素晴らしいことが待ち受けていて、しかもそれが確実だったとしたら…不安よりも期待に胸が膨らみます。それが、イエス・キリストとの出会いです。
「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。
古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」(コリント人への手紙第二 5章17節 )
○備え
東日本大震災から14年が経ちました。その後も、熊本地震や能登地震、更には南海トラフと震災への「備え」の重要性はむしろ増大しています。震災の準備が命を守るために重要ならば、最終的には死そのものに対する備えは、誰にとっても避けて通れない問題です。聖書は、次のように示しています。
「そして、人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」(ヘブル 9:27)
○著名人と聖書21【勝海舟】1823〜1899
勝海舟はどのように聖書に触れたのか?彼の談話集『氷川清話』には、聖書についての記述が一切出てきませんが、オランダ人教師カッテンディーケを通じて聖書に触れ、オランダ語の賛美歌「ローフ・デン・ヘール(神を褒めよ)」を邦訳しています。また、ホイットニー家との交流を通じて、勝海舟や彼の家族がどのような影響を受けたかを具体的に示しながら、彼の信仰への葛藤や最晩年の告白についても触れています。
○「贖い」について考える
「贖いの日々」という小冊子をご存知でしょうか。東京都交通安全協会が毎年発行していて、交通刑務所に服役した方々の悔悟の思いをつづったものです。自分の犯した交通事故の被害者の方に対して、どのように償えばよいかなど、その心情が吐露されています。この思いは、受刑者だけの問題ではないのです。「贖う」の意味を掘り下げると、「償う」と「購う」という意味とも関連が認められます。神の愛による「贖い」、すなわちイエス・キリストの十字架による「贖い」について考えます。
COLUMUN 「終末時計」
最近、終末時計が最短の89秒前を示した、とのニュースを目にしました。
終末時計とは、世界滅亡までの時間を示す時計のことで、もともと核の脅威を警告するために企画されたものです。
アメリカの「原子力科学者会報」の表紙絵として毎年更新され、その設定時間は専門家が議論して決められます。1947年の創成時は7分前に設定されましたが、米ソの冷戦が終結した1991年に最長の17分前となり、今年は89秒前となってしまいました。——それはあくまで象徴的な時間であるものの、ウクライナや中東の問題に加え、世界的な気候変動があり、今、最も危険な状態にあるという判断のようです。
しかし、本当の終末時計とは、この世界を創造し、時間を司る神の御手の中で刻まれているのです。イエス様はこのように言われました。
「天地は消え去ります。
しかし、わたしのことばは決して消え去ることがありません。
ただし、その日、その時がいつなのかは、だれも知りません。
天の御使いたちも子も知りません。
ただ父(神)だけが知っておられます。」
(マタイの福音書 24章35~36節)
未来は神にしか知ることはできません。
しかしその神は、終末の時を定めておられるだけでなく、今を生きる私たち一人一人に心を留め、その明日を心配してくださる方なのです。