聖書の福音をあらゆる角度からお伝えるする月刊小冊子で、
ご希望の方に毎月無料でお送りしております。

問合せページからお申込みください。

なお、電子書籍版についてはこちらで2025年8月まで閲覧可能です。

目次

○半日の美

ツユクサは早朝に咲き、昼にはしぼんでしまう、「露草」という名にふさわしい美しい花です。半日でしおれていくような花にさえ、神はソロモン王以上に装ってくださいます。まして、「神の形」に似せて創られた私たちを神はどれほど装い、こころに留めておられるでしょうか。

○聖書を読んでみませんか

聖書は3千以上の言語に翻訳され、全世界で毎年1億冊以上も発行されています。聖書は私たちの生活に深くかかわり、人生の道しるべとなるほか、私たちに力を与えることができる書物です。「目からうろこ」「砂上の楼閣」「豚に真珠」「狭き門」「笛吹けど踊らず」などは聖書に由来する表現です。他にも、私たちが困難な状況に直面したとき、心の重荷を取り除き、希望と勇気を与え、前に進む力を与えてくれます。

○詩「愛」

あなたがどんな悪いことをしても
主イエス様はあなたを愛します

永遠の愛で愛して下さいます。・・・(文中より)

○神様を知るということ

よく「神様を見たら信じる」という方がおられます。しかし、神様は見ることができません。イエス様は弟子のピリポに対して「わたしを見た人は、父を見たのです。」とおっしゃいました。21世紀に生きる私たちはイエス様を見ることもできませんが、イエス様を信じた人からお話しを聞き、聖書を読んで調べることができます。新約聖書では、αμαρτια[ハマルティア:罪]を知ることを通して、本当の神様を知るということにつながることが示されています。

○著名人と聖書(14)ー 星野富弘(1946−2024)

筆をくわえ、詩や絵画をかき、「鈴の鳴る道」などの詩画集を出し、多くの人々に親しまれていた星野富弘さんが、今年の4月28日に亡くなられました。享年78歳でした。
星野さんは、中学の体育教師となり、跳び箱で宙返りをしたときの事故により、頸椎損傷されました。その事故から4年半後に、十字架上で「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分で何をしているのかが、わかっていないのです。」(ルカの福音書23章34節)とご自身を十字架につける者たちのためにとりなしの祈りをされたイエス・キリストのことばを、罪人である自分のために語られたものとして受け入れ、生涯イエスの招きに従っていくことを決意されます。

column「語り継がれることば」

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。」
こちらは、大変有名な平家物語の一節です。栄華を極めた平家の没落を描く物語、その冒頭において、この世の栄光はいっときの儚(はかな)いものであり、必ず滅びる様を、響いては消えていく鐘の音や、咲いては散っていく花にたとえています。

聖書にも似た一文があります。
人はみな草のよう、その栄えはみな草の花のようだ。
草はしおれ、花は散る。」(ペテロの手紙第一 1章24節)

ここでは、人という存在の儚さを草にその栄えを花にたとえています。
しかし、こう続きます。
しかし、主のことばは永遠に立つ」(同 25節)

人の存在は儚いものですが、聖書の語る神の存在、救いの約束は永遠にあり続けることを強く語っている一節です。

聖書が語る神の存在とその救いは、私たちにとって最も大切なことです。
そのことに気付かされた人たちは、時には命の危険の中においてもそのことばを語り継いできました。
そして、聖書を通して、今も確かに福音が語り継がれています。

この永遠が約束される良き知らせを知り、受け入れる方となりますように。