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1月号の目次

  • 山上のゴミ
  • 仲直りのすすめ
  • 前島密と聖書
  • 心の秘め事
  • 四つの自由②〜境遇からの自由

COLUMN  悲しみと病を知る

私の周囲には鼻炎の症状のある方が多くいます。そうした方と接していると本当に辛そうだなと思うのですが、鼻炎のない私にはその辛さを理解しきることは不可能だと思います。

その逆に、私が風邪や病気を患って辛い時、他の人々は普段通りに生活していて、定例句のように「お大事に」とは言ってくれるものの、この苦しさや辛さを心底理解してくれる人が果たしているのだろうかと、悲しさや寂しさを感じることもあります。

しかし、「悲しみの人で病を知っていた」(イザヤ書53章3節)と聖書に記されている方、イエス・キリストは違います。この方が病気の人を多くいやしたことが聖書に記されていますが、その際、単に作業のようにそれらのことをなさったのではありませんでした。病の人に直接触れられ、その人が病気のためにどんなに辛い思いをしてきたのかを味わわれた上で、いやされたのです。(ルカの福音書4章40節)

神の御子であるこの方は、私たちのことをも、私たち以上によく知っておられます。本当に悲しみに同情できる方なのです。現代に生きる私たちに対しても、当時の人々と同様、真の慰めと平安を与えてくださるのです。