聖書の福音をあらゆる角度からお伝えるする月刊小冊子で、
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なお、電子書籍版についてはこちらで2025年9月まで閲覧可能です。

目次

○弱い時にこそ

本当に弱ってしまったとき、人は神にすがるようにできていると思うのです。ただ、自主自立が基本の世の中です。弱さを見せると、責められるかもしれませんが、弱さを素直に認められれば、その弱さを補ってもらえるかもしれません。
フランスの科学者パスカルは、「人の心には神のかたちをした空洞がある」と言いました。私たちを造られた神様こそ、私たちの弱さを本当に埋めることができる、強くすることができるお方なのです。

○死について

必ず死ななければならない、それが人間の結末です。中には、「仮に地獄に行くとしても、皆がいるのであれば大したことはない」と考える人もいます。でも、それは私にとって本当の助けとは…なりません。ぜひ、死の問題と真摯に向き合い、聖書をお読みになって、あなた自身のためにも、あなたより先に亡くなった大切な人々のためにも、キリストを自分の救い主と信じる方となってください。そして平安な気持ちを持って、一生を送ることできますように。

○著名人と聖書(15)【ウィリアム・メリル・ヴォーリズ】(1880〜1966年)

ヴォーリズは、「メンソレータム」で有名な近江兄弟社の設立者です。コロラド大学在学中に、中国への宣教師ハワード・テーラーに触発され、日本への伝道を志し、いかなる財政的な支援を受けない、一介のクリスチャンとして来日しました。当時、東京にいた宣教師から、「滋賀県での伝道は不可能」と言われていたのですが、ヴォーリズの伝道によって八幡商業学校の生徒から31人がバプテスマを受けました。太平洋戦争を機に、日本に帰化し妻の姓「一柳(ひとつやなぎ)」を名乗り、「一柳 米来留(めりる)」と改名しました。
彼は、半生を振り返り、「失敗は、神が私たちを謙虚にするため与え給うものであった。神は、私たちの能力や知識が、事を成就するためではなくて、私たちが神の器となりきる時、私たちを通して働き給う聖霊が、これを成し給うという事を知らしめようとの、ご計画である。そして私たちの計画にまさる結果を、常に与え給うのである。」としたためました。

○コスパ、タイパの時代に思う

現代は、対費用効果(コスパ)や対時間効果(タイパ)を意識する人が多くなってきましたが、本当に大切なことは、コスパやタイパだけでは判断できないものです。ローマ人への手紙8章32節には「私たちすべてのために、ご自分の御子さえも惜しむことなく死に渡された神」と、神様がコスパ度外視の愛を示されたと記されています。ぜひ、神様の愛について聖書から覚えてくださるよう、お勧めいたします。

◎ 詩 「人生のあらし」

人生のあらし
その時は、すべてのものの 造り主
厳かなる神に 身をゆだねるべき …

column「それぞれの価値観」

私の娘が3歳のころの話です。娘がお絵かきをしていて、鉛筆を削りました。私がその削りカスを捨てようとすると、娘は「ダメ、それ捨てないで!」と言いました。理由を問うと、「きれいだから」と。

たしかに六角形の鉛筆から出た削りカスは、規則正しく波を打ち、それが二重三重にと巻かれて、たとえるなら一輪の花のように見えてきました。自分にはもう不要となったもの、ただの削りカスとしか思っていなかったものが、3歳の子どもの目には美しい物のように映っていたのかと、その感性に驚かされました。

人は同じものを見ていても、見る人の見方によって感じ方や価値観は異なります。読者の皆さんの中に、自分には価値がないとか、自分は誰からも必要とされていないなどと、感じるときがあるかもしれません。

そのような時、聖書の神様に目を向けてください。神様はあなたに対しこう仰っています。

わたしの目には、
あなたは高価で尊い
わたしはあなたを愛している。」(イザヤ書43章4節)

仮に他の人から価値がないと判断されることがあったとしても、あなた自身は、神様から特別な価値を認めれている存在なのです。そのことを是非お知りになってください。